抱く{HUG}

これまで環境問題や逆境に生きる人々に焦点を置いた作品を発表してきた海南友子。次なる取材地に福島を選び、3.11直後に原発4キロ地点にまで肉薄して取材をしていた海南監督は、その矢先に妊娠していることに気づく。それは、不妊治療の末、とうに諦めていた初めての妊娠だった。水を飲み、大きく息を吸うたびに赤ちゃんへの影響が心配になる。福島で出会った母たちの苦しみが、そのまま自分のものとなった。そして、生まれてはじめて自分にカメラを向ける決心をする。40歳での初めての出産、そして放射能の不安との闘いの日々。壮絶なつわり、緊急搬送されるまでの激痛。これは年齢のせいなのか、それとも放射能の影響なのか。取材を続けるべきなのか。 監督は、迷い、苦しみながら自身にカメラを向け続ける…。

わが子とその未来を守る母の、愛と絆の記録を捉えたドキュメンタリー。