KOKORO

夫と思春期の子供二人とフランスで暮らすアリスの元に、長い間旅に出ていた弟ナタンが戻ってきた。日本で生きる意欲を見つけたと幸せそうに語るナタンだったが、その数日後、彼は突然この世を去ってしまう。弟の死にショックを受けたアリスは、弟を変えた人々、そこにある何かに出会うため、ひとり日本を訪れる。ナタンの残した言葉を頼りに、弟の足跡をたどっていくアリス。そこで彼女は、海辺の村に住む元警察官・ダイスケと出逢う。彼は飛び降り自殺をしに村の断崖を訪れる人々を、そっと思いとどまらせているのだった。求めすぎず、静かに傷をいやすことのできるその場所に、アリスはどこか安らぎを感じる。そしてダイスケをはじめ、ジロウ、ミドリ、ヒロミ、ハルキら、その村で出会った人々との交流が、静かにアリスの心に変化をもたらしてゆく…。

ベルギー・フランス・カナダ合作映画。ある島を舞台に描かれる、心に傷を負った人間の回復の物語を描く。主人公アリスを演じるのは、セザール賞常連女優であり、映画『奇跡のひと マリーとマルグリット』のイザベル・カレ。もう一人の主人公ともいえる元警官ダイスケを ナ・ホンジン監督作の韓国映画『哭声/コクソン』で国内外の注目を浴びた國村隼が演じる。その他、アリスが出会う地元住人ジロウを『スマグラー -おまえの未来を運べ-』『GONINサーガ』の安藤政信、好奇心旺盛な女子高生ヒロミを『愛の渦』『二重生活』の門脇麦が演じる。監督は、ベルギーの女性監督ヴァンニャ・ダルカンタラ。