希望のかなた

内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすことだった。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおりか、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランのオーナー・ヴィクストロムは彼に救いの手を差しのべ、自身のレストランに雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた行きづまった過去を捨て、人生をやり直そうとしていた。それぞれの未来を探す2人はやがて“家族”となり、彼らの人生に希望の光がさし始める…。

『浮き雲』『過去のない男』のアキ・カウリスマキ監督が、前作『ル・アーヴルの靴みがき』で“港町3部作”と名付けたシリーズ名を自ら“難民3部作”に変えて再び難民問題に向かい合ったヒューマンドラマ。主人公・カーリドを演じるのは、本作が映画初主演ながら2017年のダブリン国際映画祭で最優秀男優賞を受賞したシリア人俳優シェルワン・ハジ。ヴィクストロムを演じるサカリ・クオスマネンをはじめとする個性的なカウリスマキ組の常連たちやカウリスマキの愛犬・ヴァルプが脇を固める。