手をつないでかえろうよ ~シャングリラの向こうで~

中学で「特殊」学級に入った、軽度の知的障害のある真人(川平慈英)は、ばかにされたりいじめられたりしながらも、同じ障害のある女性、咲楽と出会い、ぎこちない愛情表現を交わしながら、やがて結婚する。しかし、真人は咲楽を守るため、罪を犯してしまう。咲楽との約束だった新婚旅行を思い起こすように、京都府天橋立から伊勢神宮へ一人で車を運転して出かけた真人。そこにヒッチハイクで、おしゃべりな女性、麗子が乗り込んでくる。彼女は車の中で真人に、「神とは?歴史とは?人間とは?」と問いかける。そして、咲楽が残した、「エッチと銭の間にあるものってな~んだ」というなぞなぞへの答えが、浮き彫りになっていく。そして伊勢神宮についた時、麗子が車の中に置き忘れていった箱には思いがけないものが入っていた…。

2015年、多くの人たちに惜しまれながら53歳の若さで生涯の幕を閉じた俳優・演出家・脚本家の今井雅之が生前作家として書き下ろし、2009年に舞台演劇化された脚本「手をつないでかえろうよ」を映像化。軽度の知的障害者のある主人公・真人を『THE 有頂天ホテル』の川平慈英、真人が自分探しの旅先で出会う麗子をモデル・女優として TV・映画・舞台と幅広く活躍するすみれが演じる。監督は、今井雅之が演劇デビューを果たした「MONKEY」の演出家でもある奈良橋陽子。