夜明け告げるルーのうた

寂れた漁港の町・日無町に住む中学生の少年・カイは、父親と日傘職人の祖父との3人で暮らしていた。もともとは東京に住んでいたが、両親の離婚によって父と母の故郷である日無町に居を移したのだ。父や母に対する複雑な想いを口にできず、鬱屈した気持ちを抱えたまま学校生活にも後ろ向きのカイ。唯一の心の拠り所は、自ら作曲した音楽をネットにアップすることだった。ある日、クラスメイトの国男と遊歩に、彼らが組んでいるバンド「セイレーン」に入らないかと誘われ、しぶしぶ練習場所である人魚島に行くと、3人の前に人魚の少女・ルーが現れる。カイは、楽しそうに歌い、無邪気に踊るルーと日々行動を共にすることで、少しずつ自分の気持ちを口に出せるようになっていく。しかし、古来より日無町では、人魚は災いをもたらす存在。ふとしたことから、ルーと町の住人たちとの間に大きな溝が生まれてしまう。そして訪れる町の危機。カイは心からの叫びで町を救うことができるのだろうか…。

『夜は短し歩けよ乙女』『マインド・ゲーム』の湯浅政明監督による初の完全オリジナル劇場用アニメーション映画。人魚の少女・ルーを演じるのは、『君の名は。』の谷花音。