ザ・ダンサー

アメリカの農家で生まれ育ったマリー=ルイーズ・フラーの夢は女優になること。ニューヨークへ出て何度オーディションを受けても、台詞のない役しか来なかったが、ある時偶然舞台で踊ったルイーズは、初めて喝采を浴びる。その日からルイーズに、衣装から照明、舞台装置まで全くオリジナルのダンスのアイデアが沸いてくる。ダンサー・ネームを“ロイ・フラー”と名乗り、踊り始めた彼女の才能に最初に気付いたのは、ルイ・ドルセー伯爵だった。やがてロイは、「パリ・オペラ座」で踊る夢を叶えるために、たった一人で海を渡る。情熱と信念だけで、「フォリー・ベルジェール」で踊るチャンスを手に入れたロイは、完璧な舞台を目指す。迎えた初日、観客は初めての体験に驚き、ロイは一夜にしてスターとなる。再会したルイと友情と愛情を行き来する関係を続けながらダンスに邁進するロイ。そして遂にパリ・オペラ座から出演オファーが舞い込む。まだ無名だが輝くばかりの才能を放つイサドラ・ダンカンを共演者に抜擢し、彼女への羨望と嫉妬、肩の痛みに苦しみながらも夢に向かって準備を進めるロイ。しかし、そんな彼女に思わぬ試練と裏切りが待っていた…。

19世紀末のベル・エポックを背景に、ロートレック、ロダン、コクトーらのミューズ<シルクと光のダンス>で、新時代を切り開いた伝説のダンサー、ロイ・フラーの感動の実話を描く。ロイ・フラーを演じるのは、ミュージシャンとして活躍するソーコ。ジョニー・デップ、ヴァネッサ・パラディの娘、リリー=ローズ・デップが後にロイの最大のライバルとなる伝説のダンサー、イサドラ・ダンカンを演じる。