The Beguiled

『ヴァージン・スーサイズ』(99)で監督デビューし、『ロスト・イン・トランスレーション』(03)や『SOMEWHERE』(10)など注目作を発表し続けてきたソフィア・コッポラ監督の最新作『The Beguiled(原題)』が、『マリー・アントワネット』(06)以来11年ぶりのカンヌ国際映画祭で監督賞に輝いた。また、第70回記念名誉賞を本作で女学園の校長を演じたニコール・キッドマンが受賞した。

本作の舞台は南北戦争期、ヴァージニアの男子禁制の女学園。負傷していた北軍兵士を見つけ、治療すべく学園内にいれたことから、女たちは性に過敏になり、競争心が生まれ、驚くべき事態へと展開していく。これまでの作品では『マリー・アントワネット』などに見られる「女性の可愛さ」が象徴的に描かれていたが、本作では一転して「女性のダークさ」を垣間見ることができる。キャストは兵士役にコリン・ファレル、そして女性陣はニコール・キッドマン、キルスティン・ダンスト、エル・ファニングと豪華で過去にソフィアの監督作にも出演した面々が揃う。

また、本作は1966年にトーマス・P・カリナンが発表した同名小説「The Beguiled」を基にしており、過去にドン・シーゲル監督、クリント・イーストウッド主演で邦題『白い肌の異常な夜』として1971年に映画化されたが、ソフィア・コッポラはカンヌ映画祭会期中のインタビューで「本作はシーゲル監督の作品と同じ物語を下敷きにしているけど、新たな解釈であって、リメイクではないの。女性の登場人物の視点から描いた作品よ」と本作のオリジナリティを語っている。

映画『The Beguiled(原題)』は今冬公開予定。

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