ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。

クジラしか飼育されていない、和歌山県南部にある「太地町立くじらの博物館」。来客も増えず、次々に飼育員が辞めていく中、館長は、経験豊富なベテランスタッフから強い反対を受ける中、飼育員リーダーに、純粋にクジラを愛する青年・鯨井太一(矢野聖人)を任命する。東京の水族館からピンチヒッターとして呼ばれた白石唯(武田梨奈)や、学芸員の間柴望美(岡本玲)ら、同僚たちの中にも懸命に太一をサポートする人も現れるが、皆を悩ませていたのは来客がすくないこと。そんな中、博物館を盛り上げるために太一は、スタッフの手作りによる「くじら夢まつり」を行うことを思いつく。しかし、開催を目前に控えたある日、「くじら夢まつり」中止の危機が訪れる…。

和歌山県にあるクジラだけを飼育している「太地町立くじらの博物館」を舞台に、クジラを愛する青年をリーダーとしながら博物館を盛り上げていく様子を描いたクジラと人間の奮闘記。クジラ博物館を支えるため、悩み挫けながらもクジラをひたむきに愛する主人公・鯨井太一を演じるのは、本作が映画初主演となる『最後の命』の矢野聖人。また、ヒロイン・白石唯を演じる『三十路女はロマンチックな夢を見るか?』の武田梨奈のほか、和歌山県出身の岡本玲や近藤芳正、鶴見辰吾など実力派俳優が脇を固め、物語に味わいを加えている。監督は、第12回山形国際ムービーフェスティバル2016にて、『U・F・O~うしまどの、ふしぎなできごと~』がグランプリを受賞するなど国内外で評価の高い藤原知之。