すべての始まりは、閑静な住宅地で暮らす老夫婦インガとバルドウィンが、隣家の中年夫婦エイビョルグとコンラウズからクレームをつけられたことだった。インガらの庭にそびえ立つ大きな木が、いつもエイビョルグが日光浴をするポーチに影を落としていたのだ。それをきっかけにいがみ合うようになった2組の夫婦は、何の証拠もないのに身近で相次ぐ不審な出来事をすべて相手の嫌がらせと思い込むようになる。その頃、元恋人とのセックス動画が原因で妻アグネスから三行半を突きつけられ、インガらのもとに転がり込んできた息子アトリも、庭のテントで寝泊まりして隣人の監視を手伝うはめに。やがてインガが家族同然に可愛がっていた飼い猫が失踪し、1本の木を挟んで激しく対立していた両家の人々は、決して越えてはならない危険な一線を踏み越えていくのだった…。

ささいな隣人トラブルから狂気の暴走へと発展していく様を描いた北欧サスペンス。